【給与差押え】止まった生活から再出発までの記録

借金体験談
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   借金1,300万円がもたらした現実と、そこから立ち上がるまでの道のり


突然の通知が人生を変えた日

それは、まったく予期せぬ瞬間でした。
会社から呼び出され、上司が封筒を差し出します。
中には一枚の書面――「給与差押え開始通知」。

「明日の給与から、差し押さえ対応いたします。」

その言葉を聞いた瞬間、頭の中が真っ白になりました。
自分がそんな立場になるなんて、心のどこかで「まだ大丈夫」と思っていたのです。
しかし、現実は甘くありませんでした。


なぜ給与差押えまで至ったのか

原因はただ一つ――借金の膨張です。

住宅ローン:家族の安定した暮らしを求めて購入した家
生活費の補填:収入が足りず、カードローンやキャッシングで補う日々
子どもの医療費:突発的な出費が重なり、まとまった支払いが必要に
転勤による費用:引っ越し・新生活準備で数十万円単位の支出

借りては返し、返せずにまた借りる――その繰り返しの結果、借金は総額1,300万円に膨らみました。

最初は電話での督促。
次に裁判所からの支払い督促状。
それでも「なんとかなる」と楽観視してしまったことが、事態を悪化させたのです。


差し押さえ後の生活

給与から毎月7万円が天引きされ、手取りはわずか14万円に。
そこから固定費を支払うと、残るのはほんのわずか。

  • 家賃:手取りの半分近くを占め、逃げ場のない固定費
  • 光熱費:節約しても季節変動は避けられず、特に冬場は負担増
  • 通信費:生活必需品のため完全には削れず、格安プランでも数千円発生
  • 子どもの学費・諸経費:教材費や行事費など、不定期ながら必ず必要になる支出

ATMで残高を確認して立ち尽くすことも、コンビニでおにぎりを棚に戻すことも日常になりました。
お金の心配は、常に頭から離れません。


それでも諦めなかった理由

ある夜、ふと自分に問いかけました。

「このまま終わってしまっていいのか?」

給与差押えは人生の終わりではない。
そう気づいた瞬間から、少しずつ行動を変えました。

  • 平日夜や週末にアルバイトを入れ、少しでも収入を増やす
  • SNSで自身の体験や節約術を発信し、同じ境遇の人とつながる

驚いたのは、発信を始めたことで寄せられた声です。
「共感しました」「私も同じ状況です」「頑張ってください」
見知らぬ人からの応援が、何よりの支えになりました。


あの日があったから、今がある

給与差押えは、人生で最も恥ずかしく、情けなく、悔しい経験でした。
しかし今では、「あの日があったからこそ変われた」と思えます。

この経験を発信することで、同じように苦しむ誰かの光になれたら――。
そう思い、このブログを書き続けています。


まとめ:始めるのに遅すぎることはない

借金があるから人生が終わるのではなく、行動をやめることこそが本当の終わりです。
どれだけ苦しくても、一歩を踏み出せば必ず状況は変わります。

あなたが今どんな状況にあっても、再出発は可能です。
私の経験が、その証明になれば幸いです。