はじめに
「副業で動画編集をやってみたい。でも、50代の自分にできるのだろうか?」
これは、私自身がずっと抱えていた疑問です。
世の中には「動画編集は稼げる」とか「AIで簡単に動画が作れる」といった情報があふれています。けれど、その多くは若い人向けのノウハウであったり、高額な有料ツールを前提にしたものだったりします。
そこで今回私は、無料で日本語対応している「CapCut」 を実際に使い、副業に活かせるかどうかを体験してみました。この記事では、インストールから編集体験、無料でできる範囲、つまずいた場面、そして副業でどう活かせるかまで、リアルに書いていきます。
同じように「AIを使って副業を始めたいけど不安」という方にとって、この記事が道しるべになれば幸いです。
CapCutとは?
CapCutは、TikTokを運営しているBytedance社が開発した動画編集アプリです。
特徴は以下のとおり:
- 日本語完全対応 → 英語が苦手でも安心
- 無料で始められる → 基本機能は十分に使える
- AI機能が豊富 → 自動字幕、音声合成、背景除去など
- スマホでもPCでも利用可能
つまり、動画編集初心者でも「触ってすぐ動画が作れる」設計になっているのが魅力です。
インストールと最初のつまずき
私は最初、PC版をインストールしました。
画面を開いた瞬間、「思ったより本格的!」というのが第一印象です。
左に素材一覧、中央にプレビュー、下にタイムライン。動画編集をやったことがある人には見慣れた構成ですが、完全初心者には少し圧迫感があるかもしれません。
ただ、最初から日本語表記なので「これは何の機能だろう?」と探すとすぐに意味がわかる。英語だとその時点で挫折していたはずなので、ここは大きな安心材料でした。
実際にAIで動画を作ってみた
桜を背景に自己紹介動画を作る
試しに「桜を背景に自己紹介動画を作りたい」と考えました。
- 素材に静止画を読み込む
- 「テキスト読み上げ」機能で文章を入力
- 日本語のナレーションをAI音声で生成
すると、驚くほど自然なイントネーションの自己紹介動画が完成しました。
声は若干ロボットっぽさはあるものの、字幕と音声が完全に同期していて「これならSNSにアップしても問題ない」と思えるレベルでした。
無料でできる範囲
- 字幕自動生成 → 無料
- 音声合成(日本語) → 無料で利用可能
- エフェクト → 無料でも数十種類が使える
- 動画長さ → 短尺なら制限なし
「ここまで無料でいいの?」と正直びっくりしました。
うまくいかなかった場面
もちろん良いことばかりではありません。
- 字幕の誤変換
「50代」と入力したのに「五〇代」と変換されてしまった。修正は簡単ですが、気づかず公開すると違和感が出ます。 - ゼロから動画を生成するのは苦手
「桜並木を歩く人物を生成」といった完全生成は不得意。既存素材を組み合わせる「編集+生成」がCapCutの正しい使い方だと感じました。 - 広告と有料案内が頻繁に出る
無料版ユーザーだから仕方ないのですが、「有料にするともっと楽にできますよ」という案内が多く、慣れるまでは少し煩わしかったです。
良かったところ(掘り下げ)
- 日本語完全対応の安心感
英語入力を翻訳しなくても済む。副業で「作業スピード」が命なので、この差は大きいです。 - AI字幕と音声が副業に直結する
ブログ記事をナレーション化 → YouTubeショートに投稿。
この流れが無料で作れるのは大きな武器です。 - SNS連携が強い
作った動画をそのままTikTokやInstagramにシェアできる。副業用のSNSアカウントを持っている人には即戦力です。
イマイチなところ(掘り下げ)
- 無料では解像度が落ちる場合がある
高画質で書き出すには有料プランが必要。副業の“最初の一歩”には十分だが、本格的に稼ぐなら投資が必要になる。 - オリジナル生成は弱い
完全に新しい映像を作りたいなら、RunwayやKaiberの方が強い。
CapCutは「編集アプリ+AI補助」という立ち位置。 - 学習コストはゼロではない
最初の1時間は迷子になった。
ただし他の本格編集ソフトと比べると圧倒的に簡単。
50代副業視点での活用法
私は副業の時間を「夜1〜2時間」と「週末」に分けています。
その中でCapCutをどう使えるか、具体例を挙げます。
- ブログ記事を動画化
記事の一部を音声化+字幕 → ショート動画として再利用。
文章をそのまま資産に変換できる。 - SNSでの発信拡大
Instagramのリール投稿、TikTok動画に活用可能。
短尺動画の方が拡散力が強いので、副業には直結。 - 資格勉強のアウトプット
乙4の学習内容を字幕動画にして、自分用に復習 → そのままSNSに出せば同じ勉強仲間とつながれる。
続けて使うなら?
私の結論はこうです。
- 最初は無料版で十分
字幕・音声・編集機能は無料で実用レベル。
副業の入口には最適。 - 稼げたら有料にアップグレード
高解像度や追加AI機能は有料プランで解放される。
月数千円稼げるようになってから切り替えれば、経費倒れしない。 - 他のAI動画ツールとの併用も視野に
オリジナル生成はRunway、仕上げ編集はCapCut。
組み合わせれば副業の幅が一気に広がる。
まとめ
CapCutは「50代初心者でもすぐに使えるAI動画編集アプリ」です。
無料で始められ、日本語対応も万全。副業で動画を始めたい人にとって、最初の一歩として非常に心強い存在です。
もちろん、ゼロから動画を生成する力は弱いし、無料版の制限もあります。
けれど「ブログ記事を動画化」「SNSで発信」など、副業の入口としては十分すぎるほどの機能を持っています。
私自身も「これなら続けられる」と感じました。
もし同じように「副業を始めたいけど何からやればいいかわからない」と悩んでいるなら、まずはCapCutを触ってみてください。無料でここまでできるなら、きっと勇気が出るはずです。